「無線のどこがおもしろいの!?」
西東京市のコミュニティFM局「FM西東京」で放送されているアマチュア無線に特化した情報番組「QRL」では、パーソナリティーのお二方が喋っている最中に登美子さんと呼ばれるFM西東京のパーソナリティーさんの声でポン出しによる(いくつかのあらかじめ録音された)茶々が入るわけですが、その中に「無線のどこがおもしろいの!?」というのが最近増え、それを聞く度にちょっとイラッとしている今日この頃です。
こんにちは。
かつては「ラジオの製作」誌のCB無線コーナーでライターを務め、今ではITジャーナリストとしてTVやネットメディアにひっぱりだこの三上洋氏が出演されてるライブメディア情報番組「UstToday」というのがあり、私も時々拝見しております。
今年7月の放送でおもしろいやり取りがありました。
Broadcast live streaming video on Ustream
全部で1時間50分ありますが、お急ぎの方は最初の2’40″くらいからご覧頂くと良いかと思います。
また最初の30秒間は広告が入りますが、Youtubeみたいに5秒くらい見て飛ばすことが出来ません。
パーソナリティーの女性の方は無線について全く理解されてないわけで、一般の方ですから仕方ないでしょう。
なので「山に無線をしに行く」という行為が全く理解できないようです。
まさに「無線のどこがおもしろいの!?」状態です。
無理もありません。興味のないものは興味ないのですから。
我々無線家でも他の趣味でその面白さを理解できないものは多々あると思いますし、同じアマチュア無線内の楽しみの中でも面白さが理解できないこともあるでしょう。
例えば、和文CWに興味のない人にとって「マイクで喋ったほうがよっぽど早いじゃん」みたいに言われたりとか、下手すりゃ「時代遅れ」とまで言われることもあります。
興味の無い人にとってはそんなもんです。
以前、自分のクルマに無線に興味のない一般の人を乗せた時にこんなことを言われました。
「これ何ですか?無線機?無線付いてるの?無線で何喋るの?知らない人と何喋るの?」と次々と質問を受けたことがありました。
この時、逆に自分で「なんで無線やってるんだろう?」って考えるきっかけにもなったので、自分の考えをまとめながらこう答えた記憶があります。
「自分の場合は人と喋ることにはあまり興味がないし、ましてや知らない人と喋る事もできれば避けたいくらい(笑)。ただ昔から電波と周波数いうものに興味があって、いかに遠くまで電波を飛ばすかとか、電波ってこんな風に飛ぶのかとか、そう言うのが楽しいんです」
そう言ってやりましたが、その人はやはり理解できない様子でした。
無線に興味を持つかどうかの判断の一つとして、夏のEsシーズンにおいてFM放送帯で近隣諸国の放送が聞こえてきた時にどう感じるか?というのがあると思います。
興味の無い人は不思議とも思わないしむしろ「邪魔だなー」くらいに思っているようですが、これを「不思議だ、すごい」と思う人はまさしく電波に興味がある人と判断してよろしいのではないでしょうか。
そもそも、中学生時代の無線を知る前の私がそうでした。
夜になるとものすごい強力な電波で聞こえてくるモスクワ放送。
ニッポン放送を聴いていて、時には「邪魔だなー」と思うこともありますが、それ以上に「モスクワからこんな強い電波で聞こえてるー!」と言うことに興奮したものです。
もちろん当時はこれがウラジオストックからの中継だとは知りませんでした。
学校では友達が「モスクワ放送邪魔だよなー」という話しばっかりで、モスクワからこんな強力な電波が聞こえてると言うことを不思議に感じているのは私だけでした。
世の中十人十色。
無線や電波に興味の無い人に、無線がいかに面白いかを説明するのはなかなか難しいと思うわけです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません