ラジオ番組「QRL」降板について、田中OMに直接訊いてみた
現在、いくつかのコミュニティFM局にてアマチュア無線に関するラジオ番組が放送されており、中でも老舗といえるのがFM西東京の「QRL」ではないでしょうか。
この記事を書いている10月現在で放送は230回を越え、2011年4月から放送が始まり5年半となりました。
そんなQRLに事件が起こりました。
メインパーソナリティーのお二方のうち、JK1BAN田中OMが今年の7月28日の放送を最後に突然聞こえなくなってしまったのです。
翌8月4日の放送では、サイエンティックスのSR-01についてゲスト2名を招いての放送だったので、こちらでは勝手に田中OMと収録のスケジュールが合わなかったのか?くらいに思ってました。
しかし、翌8月11日の放送では鈴木OMのみでの放送。
ここらへんで田中OMの病気説を疑い始めました。
リスナーに心配をかけたくないからあえてなにも言わない?・・・十分考えられます。
翌8月18日の放送でも鈴木OMのみの放送ですが、この回から番組冒頭の田中OMによるオープニングの声が別の声に変わり、さらに田中OMによるFBサウンド田無のCMまでカットされました。
これはちょっとタダ事ではないのではないか???
そして9月13日に、QRL公式としてこのようなアナウンスがありました。
番組をお聞きのリスナー様へ (2016年09月13日)(QRL)
上記の文面の中に一切田中OMの名前がありません。
番組冒頭のアナウンスやCMに至るまで田中OMの声がカットされ、公式アナウンスにすら田中OMの名前がない。
まるで「QRLと言う番組に最初から居なかった」かのように!!!
実は私も一時期地元コミュニティFM局にて番組を持たせていただいたり、またスタジオ内のミキサー卓に座って音楽番組の収録に携わったりしていたこともありました。
私が携わっていた局もメインパーソナリティーを突然降板にしたこともあり、コミュニティFM局とはどこも秘密主義なのか?と思わざるを得ません。
そして間もなくして田中OMからもFBサウンド田無の公式サイトより店主日記としてQRLの件について書かれています。
ご説明 (FBサウンド田無)
ここで病気説は一気に消えました。
内容から察するに、田中OMご本人はまだまだ放送を続けたいけど降板になってしまったということが伺えます。
そしてなにより、「QRLは私となつし聡プロデューサーとで無線ヲタクのラジオ番組ができないだろうかというところから始まりました。」と書いてあることから、元々QRLは田中OMのアイディアで始まった番組なので、自ら退いたということはまず考えられません。
でも、どうしてそうなったのか?我々リスナーの一番知りたいことはそこなんです。
QRL公式のアナウンスのような「奥歯に物が挟まったような」言い方では納得できません。
気になるなら直接行って訊いてみよう!
FBサウンド田無に向かいました・・・・・。
FBサウンド田無さん、今日は営業しております。
実は今年の4月3日に行ったら、なんと棚卸しのため臨時休業だったということがありました。
この写真の矢印の方向に鉄製のドアがあり、FBサウンド田無に行くにはまずこのインターホンで知らせなきゃならない模様。
まるで会員制の隠れ家的バーのよう(笑)
さて、中にいらしたのは店主の田中OM。
おぉ!QRLで聴いたあの声!
自分の名刺を差し出し、自己紹介してQRLの件でお聞きしたいことがある旨を告げると、「Twitterにも書かれてましたよね?」と逆に訊かれる(笑)
なるほど、やはりチェックされてるようです(汗)
ひと通り自己紹介を終え、地元コミュニティFM局でどんなことをやっていたのかという説明などもしながら、今回のQRL降板の件について訊いてみました。
ここから先は質問したこととそのお答えを思い出しながら書いた内容です。
録音してたわけではないので文言一字一句同じというわけではありませんが、できるだけそのニュアンスだけは残しているつもりです。
また、質問したこととお答えのみですので、私や田中OMからの憶測は一切含みません。
Q:まず単刀直入に、なぜ突然降板となったのか?
A:先日書いた店主日記に書いたことが全てで、自分にも理由はわからない。突然出演打ち切りの通達が来た。ハムフェアでの公開録音の話も知らなかった。
Q:FBサウンド田無さんは、(株)田無タワーのグループではあるものの、スポンサーであるのにスポンサーの店主を突然切ってしまうのはどういうことなのか?
A:実際、お客様でも同じことをおっしゃる方もいらっしゃる。
Q:コミュニティFM局なので、まさかとは思うが、出演料(ギャラ)が発生していたことはあるのか?
A:もちろん出演料などはなく、自分も仕事としてやっていた。閉店後に残業として収録していたのでそういう意味では残業代が出演料と言えなくもないが、毎日何らかの仕事があるため、ラジオ出演がない今でも毎日残業はしているので、残業代が問題になったとは考え難い。
Q:ぶっちゃけ、鈴木氏との仲違いとか???
A:それはない。実際鈴木氏は株式会社田無タワーの取締役でもあるので、上司としてお付き合いさせていただいている。
Q:CMや番組ジングルなどで田中OMの声が消され、まるで「最初から居なかった」かのような雰囲気になっているが?
A:自分としては実際番組には出てないし、出てない人の声が流れるのもおかしいと思うのでそれでいいのではないかと思う。
Q:FBサウンド田無のサイトの「店長日記」で田中OMとして公式の説明がアップされているが、最初に書かれていた内容が一時削除され、そして今書かれている内容に変更になっているがそれはなぜか?
A:実は店長日記としてアップしたいことが毎日のようにあり、QRLについての説明を店長日記のページの一番上に常に表示されるようにしたかった。しかし、ちょっとしたミスでその内容を削除してしまい、今書かれているものは前に書いたものを思い出しながら書いたものなので多少文章は変わっているが、言いたいこと伝えたいことは変わっていない。
思い出す限り、こちらからの質問は上記の通りです。
結論として、なぜ降板となったのかは田中OMご本人もよくわからないということでした。
他に、私がTwitterでQRLのサイトでの田中OM降板についての説明に対する不信について書いたのを見てくださり、それに対してメンションしようかここ数日ずっと迷っていたところに本人が来てくれたので本当に嬉しく思っているとおっしゃってました。(私としては大変恐縮で実際に田中OMとお会いできたことにこちらこそ嬉しく思っています)
また、私も元地元コミュニティFMでしゃべっていたことがあるという話しから、「ラジオで喋るのと無線で喋るのとは全然違う」ということで意見が一致したり、田中OMも以前FM西東京にて朝の番組に週に一度一人で放送されてたこともあるというお話しも聞けました。
なお、今回のこの記事をアップするにあたり、事前に田中OMのご了承を頂いていることを明記させていただきます。
今回の突然の訪問に快くご対応頂き、しかも答え難い質問にも答えて頂き、心より感謝申し上げます。
二人の掛け合いが合ってこそのQRL。
田中OMが居なければそれはもうQRLじゃありません。
田中OMのQRLへの一日も早い復帰を心より願っています。
(田中OMのご自宅のルーフタワーがどうなったのか?無事にアンテナを上げることは出来るのか?それがとにかく気になります)
ディスカッション
コメント一覧
今、「QSY」を聞いていましたが、やはり鈴木&田中さんの「QRL」が最高だったと思います。
実は、昨年6月に田無ショップにお二方に会いに行って来ました。
その後、ハムフェアの後から田中さんが居なくなった・・
どうしたのだろうと、ずっと思っていました。
メールしてもこの状況では多分返信は無いだろうと思いました。
「QRL」のころは自作電鍵の写真を送ったりして、田中さんのリアクションは
ほのぼのとしたものでした。もう1年近くになりますが
鈴木&田中ペアの復活を心から望んでいます。
森さま。
コメントありがとうございます。
QRLでの自作電鍵のお話はとても興味深く、そして楽しく聴かせていただいておりました。
私はあれからQRLは全く聴いておりません。
鈴木OMと田中OMのお二方でなければQRLではないと思っています。
ただ、残念ながらもうあのお二方でのQRLは無いと思った方が良いかもしれません。
今放送中の、あのゆる〜い感じのQSYの雰囲気が好きで、こちらは楽しく聴いております。