G5RVアンテナ製作
毎年今ごろの時期になるとバターナットの雪対策作業が必要になる。
豪雪地域のこの地域では3mくらいの積雪が当たり前なので、バターナットのコイルが完全に雪に埋もれ、雪の重さで変形したり、はたまた隣家の除雪機からの投雪によりコイルやコンデンサが壊されたこともあった。
そのため、バターナットに雪囲いをしていたが、昨シーズンはいっそのこと壊れやすいコイルは全部外してしまい、エレメントをつぎ足して全長10mの7MHz 1/4λ GPにしてしまった。
さすがに7MHzの飛びは抜群であったが、10MHzや14MHzに出れないという不満は大きかった。
さて今シーズンはと言うと、思い切ってマルチバンドのワイヤーアンテナで乗り切ってみようかと考え、今現在ある1.9MHz/3.5MHzのDPに7MHzや10MHz、14MHzのエレメントをつぎ足すことも候補に上がったが、結局以前から興味のあったG5RVアンテナを製作することにしてみた。
日本では今一つ馴染みの無いアンテナであるが、QRPのメーリングリスト(QRP-L)なんかを見ているとけっこう欧米のQRPerに人気があるようである。
ネットやらCQ出版社の「ワイヤーアンテナ 理論から実際の建設までを網羅」などを参考にしながらまずは制作。
水平エレメントには、1.9MHz/3.5MHzのDPから3.5MHzのエレメントを外してそれを片側15.56mづつに切った。
フィードラインにはバターナットのラジアルとして使っていた300ΩのTVフィーダーをつぎ足しながら8.5mの長さにし、大型のフェライトコア(通称パッチンコア)で自作したバランに繋いだ。
バラン制作で参考にしたのはこちらのサイト。
パッチンコア(クランプコア)でバランを自作する(紫電改さん)
水平部の地上高を10mくらいまであげるとちょうど良い感じにバランがぶら下がるようになるので、雪による重さで引っ張られても大丈夫なように給電部を杭にとめてみた。
なお、上の写真ではバラン直下にクランプコアを挟んであるが、これはあくまでもおまじない。
さて、この状態でSWRを測定してみた。
3.5MHz帯
3.69MHzにてSWR2.1で最低点。
3.51MHzでは3.2。
7MHz帯
7.6MHzにてSWR2.4で最低点。
7.01MHzでは3.2。
10MHz帯
10.1MHzにてSWR5.0。
14MHz帯
14.05MHzにてSWR1.6で最低点。
18MHz帯
17.05MHzにてSWR3.9で最低点。
18.1MHzでは4.1。
21MHz帯
20.86MHzにてSWR1.3で最低点。
21.1MHzでは1.7。
24MHz帯
24.65MHzにてSWR1.4で最低点。
24.9MHzでは1.75。
28MHz帯
27.2MHzにてSWR3.2で最低点。
28.5MHzでは4。
29.30MHzでは4.1。
50MHz帯
49.57MHzにてSWR1.1で最低点。
50.2MHzでは1.9。
51MHzでは2.2。
以上のような結果になった。
まぁアンテナチューナー必須のアンテナなのでこれくらいの結果は覚悟していたが、どうもやっぱり今一つ納得いかない。
そしていろいろ調べているうちにZS6BKW版のG5RVがあることがわかった。
それについては次のエントリーに続く。
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