安定化電源 DAIWA RX-30XIIの修理

2019年1月19日

自宅固定機IC-756で29.30MHzをラジオ代わりにワッチ中、突然激しく電源のON/OFFを繰り返し始めました。
リレーもカタカタカタカタカタ・・・・・・・・・とON/OFFを繰り返しており、慌ててPOWERボタンを長押ししても電源が切れません。
仕方ないので安定化電源のスイッチを切り、とりあえず静かにはなりましたが、恐る恐る安定化電源のスイッチを入れるとまた激しく電源ON/OFFを繰り返すという状態。

IC-756ついに壊れたか・・・・・。

もうこの機種はICOMの修理受付終了リスト入りされており、壊れたらもうそれは粗大ゴミとなるしかないわけで、途方に暮れながらWebで中古HF機とかを探し始めてしまいました。

だけど、ちょっと待てよと、もしや安定化電源側の問題なのでは?と思い、試しにFT-817NDの電源を入れ、FM 5WでPTTを握るとパスっと電源が落ちてしまう。

さらに、昔々、電話級〜電信級の時代にTS-130Vで使っていた無名メーカーの4Aの安定化電源を引っ張り出し、FT-817NDをつないで先ほどと同じように FM 5Wで送信すると問題なし。そしてIC-756をつないで恐る恐る電源を入れるとちゃんと受信できるではないですか。

こりゃもう99%安定化電源の問題でしょう。

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思えば1アマ受かって100W機購入後から使ってる歴史ある電源です。もうかれこれ30年近いはず。
2〜3年くらい前にはTS-690Sで電源が落ちるという症状で調べてみたらやはりこの安定化電源の問題で、見てみたら半田クラックが数ヶ所、そしてコンデンサーも膨らんで怪しい状態になっていたので一式交換したこともありました。

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半田クラックもコンデンサーもその時に直してるから今回は問題ないはずなので、はてさてどこが悪いんだと診てみたところ、どうもこの制御基盤に刺さっているむき出しの半固定抵抗がなんか怪しい。

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何度か回してみて電圧を測ってみたところちゃんと13.8V出てるのでIC-756つないで電源を入れてみたところ問題なく受信できました。しかし、送信にするとまた激しく電源ON/OFFを繰り返します。どうやら規定の電流が流れなくなっているため、電流消費が大きくなると電圧降下が起き、そのためIC-756では電源のON/OFFを繰り返すという症状になるようです。

 

工業用綿棒に接点復活王をつけ、半固定抵抗の内部というか内側をきれいに磨き、電圧等を調整し直したところ、とりあえず症状は出なくなりました。

しかし、この状態のままではいつ再発してもおかしくありませんので、いつものパーツ屋さん行って半固定抵抗を買ってきて交換しました。

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5kΩ × 2、500Ω × 1の3個の半固定抵抗が必要です。
古い半固定抵抗を外し、念のため基盤に刺さっていた半固定抵抗の値を書き込んでおきました。

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交換完了。

大きさが全然合わないのですが、そこは足をつなげて伸ばしたりして無理やり差し込みます。

テスターで電圧やら安定化電源本体についてる電圧・電流計のメーターやらを調整し、とりあえず完了。

これで受信はもちろん100Wで送信しても全く問題なく使えるようになりました。

 

 

修理

Posted by JR0GFM