アマチュア無線界における「CB」という言葉の知名度と固定概念
以前にも書いたことがありますが、個人的に「合法CB」という呼び方はあまり好きではありません。
いわゆるハイパワー市民ラジオと区別するために「合法」と付けるのはわかりますが、メーカーから発売された8ch 500mW AM ロッドアンテナのみという、日本国内で許可された市民ラジオの範囲内で運用するのあればわざわざ合法と付ける必要はないと思うのです。
とは言え、やはり未だに誤解されることもあるわけでして。
昨年のことだったかと思いますが、とある場所へ移動運用した帰り、なにげに430MHzでCQを出すとかなり古いコールサインのOM局に呼ばれました。
「今日はCBの移動運用のイベントで○○山に行ってきた帰りです」なんて話したところ、そのOM、先ほどと話しのトーンが変わりました。
「あはは、CBですか、あんなものまだやってる人いるんですかねぇ。30〜40年くらい前に流行ったみたいで以前はよくトラックとかにアンテナ付けて走ってるのよく見かけましたが、今じゃ規制が厳しくて出来ないんじゃないですか?あのトランシーバー自体は10Wくらい出るんですよね?やっぱりGFMさんも車から何百ワットとか出してるんですか〜(笑)」
いやぁ、勘違いも甚だしいのと、ここまで皮肉られるとは思いませんでしたし、無線歴の長いと思われるOMさんにここまで言われるとは思いませんでした。
そこでもちろんハイパワー市民ラジオではなく、8ch 500mW ロッドアンテナのみの設備でやるほうのCBであることを説明しました。
ただ、ここでも「合法CB」という言葉は使いたくないというこだわりです(笑)
そしたら、「あ〜、ちっちゃいのありましたね。よく学校の遠足とかで使ってましたねー。でも500mWでロッドアンテナだけって、飛ばないでしょ(笑)」
まぁ、それ以上QSO続行する気にもならず、またこちらも車だったのでだんだんと遠ざかっていき、かなり受信が厳しくなってきたってことにしてそのままファイナルにしました。
世の中にはパワー至上主義の方もいらっしゃると聞きます。
500mWで数百kmどころか2,000kmくらい飛ばすなんて言っても信じないのでしょう。
残念ながらそういった思い込みがある以上、何を言っても信じない。
500mWで北海道から沖縄?改造してるんでしょ(笑)みたいな。
そういう方にこの世界の面白さを説明する気も勧める気もありませんが、ただ、ずっとこの世界を知らないままでいるのは可哀想なことだと思います。
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