Butternut HF9V-Jの復活
あーら社長お久しぶり〜♪
もうアタシの顔なんか忘れちゃったんじゃない?・・・ってくらい久々の更新です。
その間あったネタなどを少しづつ・・・。
さて、昨年秋の話しになりますが、バターナットを復活させました。
2010年にG5RVを上げ、その後ZS6BKW版に改良して3年間、我がHF運用の友として活躍してました。
しかし、こういった水平系アンテナの宿命でもありますがどうしても指向性が出てしまうのと、そして何より10MHzと21MHzに出れないというのがずっと引っ掛かっておりました。
CWとディジタルモードしか出れないというCW好きにはたまらないバンド。過去には2EL HB9CVなんかを振り回すほどハマっていた10MHz。そして、開局第一声を世界に轟かせた自分にとっての故郷みたいなバンドである21MHz、やはりこの二つのバンドに出れないのはかなり寂しいものがあります。
そして、昨年だったか一昨年だったかのCQ誌に、「バーチカルのラジアルは地中に埋めたり地表に這わせたりするよりも、地表から数mほどの高さに上げたほうが3dbほどゲインがアップする」という記事を見つけたのをきっかけに、そこから密かにバターナット復活を目論んでおりました。
ラジアルと給電部の高さを上げることによるメリットはこれだけでなく、当地は日本有数の豪雪地帯でありまして、バターナットを上げていた時期は毎年冬に入る前には本体を雪囲いしたり、思い切ってコイル類を外して7MHzモノバンドバーチカルにしてみたりしました。
しかし、仮に給電部を3mほど上げておけば、平年並の積雪量なら給電部が雪で隠れるか隠れないかくらい。そこからさらに上に付いている各バンドのコイルまで雪で埋まるということはよほどの大雪にでもならない限り大丈夫でしょう。
とは言え、昨年の大雪だったらそのくらいのレベルまで行ってたと思いますが・・・。
なので今回は、4.5mの単管パイプを地中1.5mほど埋めたものをマストにし、地表から3mほどの高さの部分に給電部とラジアルがくるように建てました。
ラジアルは以前使っていたラジアルキットSTR-2を地中から掘り起こしましたが、中には劣化が激しいものもあるため、G5RVで使っていた450Ωフィーダーで作ったりもしてみました。
やはりこのアンテナはSWR調整が難関でして、アナライザーが無いと無理といっても過言ではないでしょう。
今回は給電部を3m上げてますので地面に設置しているのとはわけが違い、調整の度に脚立に上がりボルトを緩めてマストから降ろして調整するということを何度も何度も何度も何度も・・・・・繰り返しました。
SWRを追い込み、あともう一歩というところでなぜか各バンドとも急激にSWRが上がってしまい、原因を探るのに半日・・・ようやくわかったのが80mと40mのコンデンサを繋いでいる部分の接触不良だったりとか・・・・・新品ではないのでこんな接触不良なんかも普通にあったり。
3日ほどかけてなんとかSWRも満足のゆくものになりました。
さて、飛びのほうは・・・・・。
G5RV(ZS6BKW)との比較になりますが、3.5MHz 7MHzでの国内QSOについてはG5RVのほうが断然いいです。
やはりローバンドでの国内QSOには打ち上げ角の高い水平DP系が良いでしょう。
DXに対しては、14MHzや18MHzに限って言えば、G5RVの指向性の出ている方向に関してはG5RVのほうが良いように思います。ただ、G5RVでnullとなる方向はバターナットのほうがいいでしょう。その辺りは無指向性の強みでしょうか。
24MHzや28MHzに関しては、G5RVでのハイバンドでの運用実績が無いのでなんとも言えませんが、バターナットのほうが飛んでる感じがします。
ローバンドのDXについてですが、7MHzはやはりバターナットのほうが良いようですが、3.5MHzに関しては長さがある分G5RVのほうが良いようです。
ただし、これらは実際に両方同時に比較したわけではなく、自分の感覚のみですのでアテになるかは微妙です。
しかし、総合的に考えると、無指向性で10MHz/21MHzにも出れることでバターナットのほうに軍配が上がるのではないでしょうか。
あともう一つ、メンテナンス性を考えるともうほとんど上げっぱなしで済むG5RVのほうがいいです。
バターナットでなぜか急にSWRが上がってしまった!って場合、原因を究明するのに結構手間がかかります。
昨年11月に上げてから今日まで2回ほどそんなことがありました。
メンテナンスと言えば当地では避けて通ることの出来ないのが雪の問題。
今年は今のところ幸い小雪でありまして、積雪深も1m前後という現在でありますので、給電部やラジアルが雪に埋まってしまうと言うことが今のところ無いのがとても有り難いです。
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