29MHzFM、長野県野沢温泉村〜山形県鶴岡市 200kmグランドウェーブ交信に成功
10月26日、新発田市と聖籠町での仕事の後、村上市(旧山北町)まで行く用事があり、旧山北町の海岸線を走行しながら29.30MHzにてCQなどを出しているとこちらを呼ぶ声が。
しかし、中国からの通称「ホニャラ」に消され、なかなかコールサインが了解できない。
とりあえず29.24MHzにQSYしQRZ?
すると、呼んでくださってたのはJL1TZQ/0局であったことを確認。
てっきり村上市かその近くから呼んでくださってたのかと思いましたが、どうやらなんと長野県野沢温泉村の毛無山山頂直下の標高1550m付近より運用されてるとのことでした。
こちらは走行中ではありましたが、ピークでHis RS57/My RS59くらいでQSO出来ました。
場所は笹川流れのちょっと南のあたりで、そこから先はトンネルや岩の壁などが続くためQSO困難と判断し一旦ファイナル。
mapionのキョリ測で見るとだいたい185kmほど。
残念ながら200kmに届かず。
キョリ測結果(野沢温泉〜新潟県村上市笹川流れ)
しかし、ここまで来たらグランドウェーブで200kmを越えたいという思いが!
どうせなら山形県に入って鶴岡市(旧あつみ町)から挑戦してみようというわけで、さらに30分ほど車を走らせ新潟県と山形県の県境を越えて鼠ヶ関の港近くの海岸沿いに停車し、JL1TZQ局をコールすると一発で返答あり!
His RS53/My RS55にてQSO成功です。
キョリ測結果(野沢温泉〜山形県鶴岡市鼠ヶ関)
やりました!200km越え!およそ207km!
上記キョリ測結果を見ると、単純に考えて半分以上は陸上伝搬となり新潟市あたりから海上伝搬となっています。
ただ、カシミール3Dで見通しを調べるとさすがに海抜1550mそこそこの場所から海抜0メートルの場所は見通しとはならず、新潟平野の真ん中で引っかかってしまいます。
そこまでは地表波ということもありますが、一つ思ったのが「佐渡島」です。
佐渡島の反射ということも十分考えられるのではないでしょうか。
またさらに、野沢温泉の毛無山の形状も地図で見る限りちょうど北東方面に向いたパラボラのような形にも見えます。
このような条件が重なった結果ではないかと推測されます。
ただこの毛無山山頂直下の場所ですが、車から運用するには手軽なのですが、どうも北東方面にしか開けていないようです。
毛無山の山頂まで登ればそれでも南東の長野方面が開けますが、西の北陸方面は妙高山や火打山などがあるので山岳回折を期待するしかなさそうです。
また、北から東にかけては良さそうですが、南東となる1エリア方面は志賀高原から苗場山にかけての山々が連なっているため厳しいかもしれません。
その後、6m FMでも挑戦してみましたが、こちらではTZQ局の信号がRS41〜31くらいで入感しているもののこちらからの電波は確認できなかったようです。また、車を移動して電波の強い場所を探そうにも、エンジンをかけるとノイズで信号が消されてしまい、どうにもうまくいきませんでした。
なお、双方ともモービルホイップでの結果となります。
それにしても、長野県の海抜1550mから新潟県をまたいで山形県の海抜0mまで、29MHz FMにてモービルホイップ同士でQSO出来たというのはまさにこのあたりの周波数の面白さ不思議さではないでしょうか。
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