FT-102、18MHz,24MHz,そして28MHzが送信できない件

リレーの交換も無事に終わり、次の問題である18MHzと24MHzと28MHzが送信出来ない件について調べてみる事に。
18MHzと24MHzだけが送信できないんであればWARCバンド送信が出来ないという事なので、そこら辺の改造がしてない事が予想されますが、28MHzも送信できません。
いや、正確に言うと、18,24MHzは全く送信できませんが、28MHzだけは5Wくらいなら出ている感じです。
これが悩ませました・・・・・。
そしてとりあえずFT-102のWARCバンド送信改造について調べてみると、JJ2PNX局のこちらのページがヒットしました。
http://www.momose.com/hirofumi/jj2pnx/102warc/index.html
FT-102についてかなりお詳しい方のようです。
こちらの説明と写真を参考に自分の102も調べてみると、仕様変更があったのか、自分の102とは若干J18の位置が違っていましたが、たしかに赤い線がJ18に繋がっていました。
どうやらWARCバンド送信改造がしてなかったようです。
これをカットすることによって無事に18MHz、24MHzの送信が出来るようになりました。
しかし、相変わらず28MHzの電波が出ません。
そこで、取説の手順通りにICのメーターを基準にDRIVEやPLATE、LOADINGの調整をするのではなく、ダミーロードに接続したパワー計が最大に振れるように調整してみると、25W〜30Wくらいまで出るようになりました。
なんとなく原因は分かってきたものの、しかし相手は真空管リグです。下手な事をすれば900Vに感電する危険があります。
とりあえず上記のサイトのオーナーであるJJ2PNX局に不躾ながら問い合わせてアドバイスを頂いてみる事にしました。
すると、やはりこの当時の28MHz帯は50Wまでしか許可されてなかったため、リレーによってファイナルのスクリーン電圧を210Vから160Vにリレーによって切り替えられ、50Wに減力されているとのこと。
なのでこのリレーのコイルへの配線を外せば210Vかかる事になるので100Wになるとのことでした。
確かにファイナルユニットには謎のリレーがあり、いくら回路図を追ってもこのリレーの存在が分かりませんでした。
だから回路図を見る限りは28MHzだって普通に100W出てもいいと思ってたんですが、どうやらこのリレーが原因だったようです。
確かにファイナルユニットの基盤パターン面には210V/160Vと印刷されています。
Imgp1003-1
右側の方。
しかし相手は真空管リグです。下手な事をすれば900Vに感電(略
なので、さらにいろいろ調べると、リレーの交換でかなり参考になったFOX TANGOのサイトに詳しく書かれていました。
http://foxtango.org/FT-102/FT-102%20Relay%20Install.htm
こちらの「The FT-102 has one more relay on the RF Unit.」を参照。
で、このサイトの写真を参考に自分の102のファイナルユニットと見比べてみると・・・・・一部違っているではないですか!!!
この写真の通りに配線を変更してしまったらおそらく大変な事になっていたかもしれません。
というわけで、回路図を眺めながら28MHzでもファイナルのリレーをスルーさせて210Vかける方法について悩んでみます。
リレーを外してその足にテスターを当てて動作時の状態についてしらべ、なぜ160Vになってしまうのかをホントに納得のゆくまで調べてみました。
簡単でした、リレーを作動させなければいいだけなのです。
基盤パターン上に印刷されている28MHzと書いて有る部分に接続されているリード線を外せばいいだけのようです。
はい、リレーを外してしまいましたorz
だけど、ここでまたリレーを付けて・・・なんてやるのも脳がないので、上記FOX TANGOのサイトに書かれていた方法をちょっと参考にし、210Vの茶/白のリード線をそのまま配線変更するのではなく、1S1588のダイオードでリレーのあった場所を短絡させるような形を取りました。
Imgp1006
ただ、このままではショートなどの心配があるので、熱収縮チューブをかぶせました。
Imgp1010
あとは、28MHz減力用リレーへの配線となる橙と茶色のリード線をカットすればOKです。
あ、おそらく最初からこのリード線のカットだけで問題なかったはずです。
さて、恐怖のファイナル部のいじったので電源ONにも緊張します。
無事に電源が入り、さて28MHzで送信してみます。
「ポーンッ!」とか「バーンッ!」とか言って煙が出たらどうしよう。
昔のアニメみたいに顔が黒焦げになって髪の毛がチリチリになったらどうしよう・・・などいろいろ想像しながら恐る恐るMOXスイッチをONにし、PLATE、DRIVE、LOADINGのつまみを回してみました。
すると、なんとか無事に電波も出て、パワーも90W〜100Wギリギリくらいまで出るようになりました。
ふぅ〜。

FT-102

Posted by JR0GFM