群馬県嬬恋村 御飯岳(おめしだけ)移動
10月最後の日曜。長野県高山村と群馬県嬬恋村との県境にある御飯岳(おめしだけ)(2160m)に登ってきました。
いつものように山行についての詳細はヤマコレに記載させていただきました。
毛無峠より毛無山〜御飯岳往復 [登山・山行記録] – ヤマレコ
毛無峠到着。
駐車場には430のスイスクワッドをルーフに付けたクルマが停まってました。
移動運用中だったのでしょうか。
小串鉱山跡の索道鉄塔を越えて。
ひとまず毛無山に到着。
実は毛無山は二十数年前にフィールドデーコンテストで6mを運用して以来。
その数日後に地元須坂市の局から「あんな所で一人で一晩明かすなんて、知らない人でないと出来ない行為だ」と言われ、何のことかと聞けば、昔小串鉱山であった大規模な地滑り災害があり、たくさんの人が亡くなっているとのこと。
その話しを聞いた私は衝撃のあまり、二十代の若さにもかかわらず尿漏れを起したほどです。
さて、毛無山から1時間と少しでようやく御飯岳山頂に到着。
すぐ近くの木に釣竿ロッドを沿わせて29MHz用のエンドフェッド(1/2λ電圧給電)を設置。
まずはAZ-11にてバンド内をワッチすると、29.220MHzにて群馬局と思われる局のラグチューが聞こえます。
29.30MHzに戻ってCQ CQ CQ・・・・。呼ばれない。
懲りずにCQ CQ CQ・・・・・。電波出てるんだろうか???
先ほどの29.220MHzでのラグチューを聞きながら持って行ったロッドアンテナに差し替えてみるも、確かにロッドアンテナの方が信号強度が落ちるので、エンドフェッドはちゃんと動作していると思われます。
誰も聞いていないだけか?と思い、今度はDJ-G7にて1200MHzでCQ CQ CQ・・・・・。呼ばれない。
懲りずにCQ CQ CQ・・・・・。やっぱり呼ばれない。
いちばん運用したいバンドで誰にも呼ばれないというのはとても残念。
しかし、SOTAでカウントするには最低4局の交信が必要であり、山ランなら1局の交信が必要となります。
時間もどんどん過ぎて行っているので430MHzにてなんとか局数を稼ぐことに。
周波数 | コールサイン | His RS | My RS | QTH |
430MHz | JG0IRO | 51 | 51 | 新潟県新発田市 |
JJ0HPL | 59 | 59 | 長野県長野市 | |
7M1IYK/1 | 52 | 51 | 埼玉県比企郡吉見町 | |
JA0WRZ | 59 | 59 | 長野県安曇野市 | |
JN1XIJ/1 | 53 | 58 | 千葉県印西市 | |
JG1WIL/0 | 59 | 59 | 長野県長野市 |
以上DJ-G7 5W送信、アンテナはダイアモンドのホイップRH999での結果です。
最長は千葉県印西市、新潟県新発田市あたりでしょうか。
時間は既に15時を過ぎ、もうとっくに下山予定時間。
しかし、29MHzFMのエンドフェッドまで持ってきていながら1局も交信出来ずに下山するのはなんとも悲しい。
そこでとにかく29.30MHzにてCQ連呼!
と、そこへ、「嬬恋村移動局入感ありますかー?」とJP1VCF局の声が!
どうやらこちらのコールサインが了解出来ていない模様。しかもVCF局は千葉県モービルとのこと!
こちらから何度かVCF局を呼んでみるが、どうも飛んで行ってくれないようです。
仕方ないのでさらにCQ連呼。こうしていればまた呼んでくださるかもしれません。
すると、群馬県邑楽郡板倉町モービルのJS1NUF/1局よりコール。
モービル移動中からこちらのCQ連呼を聞いていたが、ようやく車を停められる場所に来たのでわざわざ停車してコールしてくださったようです。ありがとうございます。
NUF局も先ほどのVCF/千葉県モービル局が聞こえたのですが、普段千葉県とか聞こえる場所ではないので驚いているとのことでした。
うむ、果たして本当に千葉県モービルだったのか?
それよりも、29MHzFMにて1局交信できたのでようやく下山できます!
そしてファイナルを送り、念のため交信終了後も同じ周波数をワッチすると、JA9GIL/9局よりコール。
北アルプスを越えて富山市からのコールでした。
9方面は全く聞こえなかったのでダメかと思われてたのですが、やはりいい感じで鹿島槍ケ岳や立山、剣岳あたりを回折してくれているようです。
周波数 | コールサイン | His RS | My RS | QTH |
29MHz | JS1NUF/1 | 55 | 51 | 群馬県邑楽郡板倉町 |
29MHz | JA9GIL/9 | 55 | 55 | 富山市(標高600mほどの場所?) |
430MHz | JA9GIL/9 | 51 | 51 |
JA9GIL局とは29MHzの後に430MHzでもお相手頂きました。
そこでわかったのが、明らかに29MHzFMのほうが信号強度が上だったこと。
無線機の違いというのもありますが、やはり29MHzのほうがグランドウェーブ(山岳回折?)は伸びるようです。
29MHzFMも1200MHzもけしてアクティビティーの高いバンドではないので、日曜の午後とは言えやはり聞いている局が少なかったようです。
また、今回はそれほど厳しくない登山というかハイキングだったのでAZ-11とロッドアンテナ+ラジアルだけでなく、釣り竿グラスロッドとエンドフェッド用のワイヤーや同軸も担いで行きましたが、やはり今回はエンドフェッドでなければ1局も交信できなかったことでしょう。
さて、こちらが下山途中に見えた先々週登った高妻山です。
だいぶズームで寄っていますので、引いてみるとこんな感じ。
群馬と長野の県境からこれだけ離れており、直線距離で40kmほどあります。
先々週高妻山からAZ-11とロッドアンテナ+ラジアルだけで4エレデルタループの埼玉県寄居町JP1DMR局とQSOしようと試みた結果ダメでしたが、これじゃぁ確かに1エリアまで飛ばすのは厳しいでしょう。
やはり29MHzFMを山岳移動で楽しむにはエンドフェッドくらいは担いで行くべきのようです。
あとはもうちょっと重い荷物を担いでも平気で急登を登れるような健脚があればいいところですが、あぁ、もう今年の山のシーズンは終わりますねぇ・・・。
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