NASA 72GX-IIの28MHz化改造

以前、NASA 72GX (Part1)を28MHzに改造しましたが、今度は72GX IIの改造です。

届いた72GX II。なかなか程度は良いようです。

早速カバーを開けて中をじっくり観察。シビレますね〜。

72GX (Part1)には無かった黄色いリレーも見えます。

早速改造にとりかかりましょう。

水晶は以前72GX (Part1)で使っていた38.890MHzと38.920MHzを使い、同じように下記のように差し替えます。

(元)38.200MHz→(新)38.890MHz
(元)38.250MHz→(新)38.920MHz

なお、この時に送信用と受信用以外の水晶で6つずつ並んでいる水晶は全部外します。
これをやらないと27MHz帯で送信可能な状態になってしまいます。
なお、その際にはどのソケットにどの水晶が入っていたかをメモしておくと良いでしょう。

新しい水晶を差します。

写真のように、いわゆる3階(XCバンド)のソケットに水晶を差します。
右から38.890MHzと38.920MHzになります。

ここまでが72GX (Part1)と同じですが、調整箇所が微妙に違ってきます。

その前にコアを回すドライバーですが、絶縁体で出来ている専用のものがベストですが、ない場合は作ってしまいましょう。
と言っても簡単です。
最近のセブンイレブンで弁当を買うと付けてくれる割りばしですが、これが竹で出来ています。
竹は丈夫ですのでコアを回すのに最適です。
これをカッターで鉛筆削るようにして削れば出来上がり。

調整棒が出来たところでまずは受信調整。

上の写真のように調整棒を差しているコアを回してみます。
しかし、あまり大きな変化はありません。

次に、その下にあるコアを回してみます。
ここでは結構大きな変化があると思います。
耳で聞いて感度最大点に合わせます。

さて次は出力を調整します。
ダミーロードを繋いだパワー計を繋ぎ、下の写真のように調整棒を差している箇所のコアを回し、最大出力より一歩手前くらいに合わせます。

これで無変調で7Wくらい、口笛で12〜14Wくらい出るようです。

72GX (Part1)といろいろ比較してみましたが、やはり感度も違いますしノイズブランカーの効きも全然違います。
また、何といっても変調度が全然違います。
以前、改造した72GXでQSOしてたら「72GXの割には変調が浅い」というレポートを頂いたことがありました。
ただ、そのOM局の言う「72GXの割には」という言葉は、Part1のことを指しているのかそれとも72GXシリーズのことを指しているのか不明ですが、おそらく72GX IIと比べた結果としておっしゃってたのかもしれません。