富山県南砺市 医王山移動

8月30日(土)。以前から移動地としてちょっと興味のあった、富山県南砺市医王山(いおうぜん)に行ってみました。
当日はニイガタIS50局の粟島移動もあるためカシミールで調べ、うまく行けば海上伝搬+グランドウェーブでQSOできて、なおかつ距離も稼げそうな場所ということで、いくつかの候補地から医王山に決定。
粟島から医王山までは佐渡島をかすめてほとんど海上伝搬となり、富山湾から医王山までが富山平野となるので、邪魔になるものがありません。
ただいかんせん距離が302kmと、GWにしては距離が遠過ぎるので当然見通しとはならないため、そこらへんはどうなるのか?と思い、「海上伝搬」+「ちょっとだけ平野」という条件の元、300kmという距離をCBで交信できるのか?という実験も兼ねてやってみました。
雨模様の当日、霧の山道を車で走らせ、なんとか無事に目的地である医王山国見ヒュッテ前(標高690m)に到着。
さらに上の、車で行ける最高峰である標高845mの夕霧峠まで行ってしまうと、新潟方面はかえって山が邪魔になるので、この国見コテージの辺りなら地図で見る限りカーブがせり出している感じなので、ここが絶好のポイントと判断して運用開始。
439.26MHzの佐渡レピーターで連絡を取りあいながら、お互いCBでの送受信を繰り返すも、全くダメ。
若干海外局や違法局の混信があるため、かなり厳しい感じ。
早朝のクリアな時間帯なら出来たかも!?
結局、残念ながら粟島ー医王山国見ヒュッテ間はQSOに至らず。
ファイナルを送って、帰る準備をして、ヒュッテに顔を出して管理人のおじさんに挨拶してから帰ろうと思ったら、おじさん、話し好きと見えて、なかなか帰れない・・・。
で、貴重な情報、ここから2〜3分ほど車で上ると、三千坊展望台があり、そこならほぼ360度見渡せ、アマチュア無線の運用もよく行われているそうな。
ならば、せっかくなんでそこもちょこっとだけ見てから帰ろう・・・ってわけで、行ってみたわけですが、ここがなかなかイイ場所じゃないですか!
標高が789.5m、国見ヒュッテよりも100mも標高が高くなってます。
コンクリート製の展望台があって、そして我々CBerにとっては何よりもありがたい鉄製の手摺りがあります。
この手摺りの上にCB機をピタッと置けば、イイ感じにラジアル代わりになるわけです。
なお、このあたりはちょうど富山県と石川県の県境となり、展望台のあたりは石川県金沢市となるようです。
小雨降る中、チャンネルを回すと4chにて福岡市移動のフクオカAB316局のCQが!
Esです。
呼ぶと一発でコールバックあり。
His53/My41のレポートで交信成立。
鉄製の手摺りは明らかに効果があるようで、無線機を手摺りから離したりピタッとつけたりして試してみると、信号強度にして2〜3くらい違ってきてます。
さらに、6chにて北海道江別市移動のイシカリAG11局がQSBを伴いつつも、53くらいで入感。
こちらも一発コール。
レポートお互いRS53でした。
粟島と出来なかった分、九州と北海道というEsによるDXが一気に出来て、思わぬ収穫となりました。
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降りようと思ったところで大きな虹が。
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今回の反省として、ひょっとしたら最初から三千坊展望台に来ていれば粟島移動のニイガタIS50局とQSO出来ていたかもしれません。
標高も高いし鉄製の手摺りもあるし・・・。
今から12年も前になりますが、秋田県八幡平移動のニイガタYS112局を迎撃すべく、地元の妙高山山頂に登り、416kmにも及ぶ大DX QSOを成功させた経験から、「海上伝搬+平野なら300kmくらいはいけるはず」と踏んでいたのが甘かったようです。
あらためて妙高山ー八幡平のルートをカシミールで見てみると、ちょうど間にお互い見通しとなる鳥海山が挟まり、そこにうまい具合に回折していたと考えられます。
やはり、海上伝搬よりも回折の方がDXには有利なようです。
ただ、やはりこの医王山三千坊展望台は、ほぼ360度ひらけているので、再度この場所で運用してみたいと考えています。

CB

Posted by JR0GFM