気合いを入れてボンディング(その2)

はいみなさ〜ん。

というわけでね、前回の続きです。

前回はエンジンルームをボンディング(アーシング)しました。
さて今回はいよいよアンテナ基台からボディへのアース接続からボンディングについて。

まず、今回ここに書きますことは基本的に私のような素人が行うことであります。
カースレテオ交換などを自分でやっていた経験上、クルマの内装をはがすことについてはだいたい今までの数少ない経験から行っており、内装に傷を付けたり後で異音がしたりとかが日常茶飯事です。
このような素人が行っていると言うことをご承知の上お読みください。
なので、もしご自分のクルマでボンディングを行う際は自己責任でお願いします。

さてさて、もうかれこれ二十数年29MHz FMやってますが、それまでは一応ボンディングやってました。
普通の網線に丸形圧着端子付けてクルマのボディのボルトどうしをくっつけるっていうような。
だけどそれらはほとんど効果がないと言うことが今回わかりました。

さて、アンテナ基台からアース線をボディに接続するのですが、できるだけ短い距離で接続したいものです。長くても50cm以内で。
私のファンカーゴの場合、天井をはずしたところで本来前席からから荷室にかけての天井に付いてる取手を取り付けてあったボルトに接続することにしました。
下の写真でいうとだいたい赤丸のあたりです。

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わかりづらいですが、10mのアンテナはそのすぐ上のルーフレールに取り付けます。
ただし、ここへ引き込むわけですが、雨がつたって室内に入り込まないようにうまく雨水を逃がす工夫が必要です。
私の場合は、引き込む際にできるだけボディの外側へ雨が逃げるようにアース線を折り曲げたりしてみました。

各部のボンディングですが、アース線として使ったのは同軸ケーブルの網線です。
これなら銅むき出しです。
丸形圧着端子はグラインダー等でよく磨いてメッキをはがします。
私はヤスリでゴシゴシ削りました。おかげで指が痛い痛い。

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また、圧着する中の部分も丸形ヤスリでゴシゴシ削って中の銅を出しました。

ボディ内の接続したい箇所もヤスリで削って地を出します。

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そしてこんな感じで繋いで行きます。

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下の写真を見るとよくわかりますが、一見クルマのボディって一体になってるように見えますが、こんなふうに一つ一つのユニットの鉄板が繋がっています。
それらは塗装されたもの同士で繋がっているので、多少なりとも抵抗は生じているはずです。

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そこをこうして出来るだけ抵抗を少なく、電気を通しやすくしたアース線と丸形端子で繋いでいくわけです。
はい、地道な作業ですとも。

前回ご紹介したYoutubeの動画では純銅のグリス(銅のペンキ)を接続部に塗っていましたが、今回私はそれらは使用していません。
近いうちに入手して再度ボンディングを行う予定です。

こちらは運転席のダッシュボードからフロントのボディまで繋いだところです。

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こんな感じで最終的にはボンネットまで繋ぎました。

効果についてですが、ノイズについては確かに減りました。
しかし残念ながらゼロではなく、どうしてもなにかのモーター(ファン?)からと思われるノイズが入り込んできますが、全然ボンディングしてないよりはずっといいです。

そして飛びのほうですが、これは確実に効果が出てるようです。

無線機はFT-8900Hの50W送信、アンテナはルーフレールに取り付けたダイアモンドのBIC-10Hです。
この設備で先日名古屋出張の帰りの中央道モービルにて、飯田市のJH0KZQ局とラグチューしながらどこまで追えるかを試して頂きました。
すると、宮田村や駒ケ根あたりまでくると普通ならノイズでかなり厳しくなるのがほとんど問題ない。
最終的には小黒川PAでギブアップとなりました。
しかし、ファイナル送った後、箕輪町でCQ出したらRS57で聞こえてるとのレポートを頂いたりしました。
普通のモービルならそこまで追えない、明らかに効果は出ているとのことでした。
こちらの方としてはやはり信号が弱くなるとノイズに消されて厳しくなるので、まだまだノイズ対策は必要かと感じています。

2mや430のように、アンテナ買ってきてポンと付ければそれでOKというものではなく、10mのモービルは本当に奥が深いと感じました。
とにかく手間をかければかけるほどそれが結果となって飛びに反映されます。
ボンディングもやりだせばキリがないですが、まだまだいじりようがあります。