430MHzバイコニカルアンテナを作ってみた
QSBが少なく安定したQSOが出来ると定評のバイコニカルアンテナですが、メーカー製のコメットのCBC-70ですと実売で¥8kくらいしており、430MHzのモノバンドでその価格だとちょっと手を出しづらい。
だけどショップで見るたびについついあの「箱」を手に取って眺めてしまう。
モービルホイップのように走行中は振れないから走行時のQSBが少ない、利得も6dBi・・・・・。
以前、2から来たトラック乗りの方がこのバイコニカルを使っていて、その方とモービル同志でQSOした時は、確かに普通のホイップでは厳しい所も問題なくQSOできたという経験がありました。
いつかは使ってみたいと思っていたこのバイコニカルアンテナですが、たまたまヤフオクを見ていたら、このバイコニカルをキットとして出品している方がいました。
完成品ももちろん出品しており、そちらは入札制。
一方このキットの方は希望落札価格1,000円として出品しておりソッコーで落札。
バイコニカルアンテナの自作ってなかなか難しい。
特にこのような立体型であるため、給電部についてはどうしても金属加工が必要となります。
しかし、このキットはその給電部がすでに真鍮板で加工されており、あとはエレメントを挿して半田付けするだけというものでした。
やはり特に面倒なのがエレメントの給電部への半田付け。
80W以上のハンダゴテを推奨しているのですが、残念ながら手持ちは30Wと60Wの2本のみ。
そこで60Wのハンダゴテでハンダを盛り、そのままではガタガタで醜いハンダなので6本のエレメントをハンダ付けした後、台所のコンロであぶります。
火の熱でハンダは溶け、きれいに盛り上がります。
最後に放射器とラジアルの2枚の真鍮板の給電部を同梱されている超強力両面テープで貼り付けるのですが、やはりいくら超強力でも走行中に壊れるのが心配なので、更にその上からエポキシ系接着剤を盛って固めました。
FT-817NDのSWR測定機能でSWRを調整し、とりあえずバンド内は使えるようになったのでそこでエレメントを固定。
エレメントは銅なのでそのままでは雨水などで酸化したり錆びたりするのでブラックのスプレーにて塗装しました。
さて、結果は・・・・・?
それまで使っていたアストラルプレーンとの比較になりますが、Sにして1つくらい上がりました。
また、(今はなき)マルドルの144/430MHzモービルホイップEX-111B(430MHzは5/8λ2段CP型ノンラジアル)と比べると、停車時はさすがにメーカー製のモービルホイップの方がSにして2つくらい上ですが、走行時は明らかにホイップの方がQSBが増えており、総合的に見ればバイコニカルの方が安定したQSOが出来るようです。
430MHzモノバンドでのモービルアンテナでしたら、バイコニカルという選択肢も悪くはないようです。
「コメットのCBC-70」で検索したら、Amazonでも売ってました。
“CBC-70 コメット 430MHz帯モービル用バイコニカルアンテナ” (コメット)
ディスカッション
コメント一覧
JR0GFM局、こんばんは。
そのバイコニカル出品者のJN1NVQ 藤原です^^
さぞ、驚かれたことでしょう。。。出品した者から
書き込みがあったなんてね(爆)
さて、今回書き込みしたのは今月20日発売のCQ誌に
私のバイコニカルアンテナのユーザーレポートが掲載
されますので、宣伝を兼ねて書き込みいたしました。
現在は次期型としてオールステンレスタイプを中心とした
試作をすでに完了し、出品手前の段階となりました。
また来年は多くの方からリクエストのあった144MHz帯
とのデュアルバンド化も検討中です。但し、こちらは
ディスコーンタイプとなります。
それでは、20日発売のCQ誌を是非、ご覧ください♪
藤原様。
コメントありがとうございます。
バイコニカル大変便利に使わせていただいております。
銅であるため工作が容易だったのですが、願わくばこれがステンレスであったら・・・と思った事もありました。
しかし、ついにステンレスタイプも出来たのですね。
とても楽しみにしております。